仕入れから商品になるまで

当店で販売している時計が店頭に並ぶ前に、どんな工程を経て商品化されているか、ご存知でしょうか。

ヴィンテージ時計には「その当時ならではのデザイン」「一点ものとしての価値」というメリットの反面、「中古=汚い」「すぐに故障しそう」というマイナスイメージもあると思います。

スイートロードではこれらを払拭すべく、細かなクリーニングとメンテナンスを行っており、仕入れから商品化まで大きく分けて4つの工程を経ています。

商品ができるまでの4つのステップ

STEP.1:仕入れ・検品

STEP.2:OH(分解掃除)

STEP.3:外装洗浄・研磨

STEP.4:最終点検


STEP.1:仕入れ・検品

バイヤーが買い付けてきた時計や、お客様から買取をした時計を全て検品し、整合性やパーツのチェックを行います。


STEP.2:OH(分解掃除)

検品が終わった時計は、当社の修理工房でOH(オーバーホール/分解掃除)を行います。

※OHとは、時計をすべて分解し、洗浄、パーツの交換、組立、注油、精度調整を行う、ひと通りの作業を指します。

時計本来のオリジナリティを維持するため、交換が必要なパーツのみを交換しています。

オーバーホールの流れ

①パーツを分解していきます。

②超音波洗浄機で、古くなった油、汚れ等を落とします。

③必要箇所に適正量の注油、調整をしながら組み上げていきます。

④ムーブメントの精度チェックと調整をしていきます。

その後、文字盤、針を取り付け、ケーシング後、最終テストを行い、完了となります。


STEP.3:外装洗浄・研磨

ムーブメントのOHが完了したら、次にケースの洗浄と研磨を行います。

ケース・ベゼル・リューズなど、分解できる部分は全て外し、超音波洗浄機で隅々まで洗浄します。

洗浄が終わったら、パーツごとに研磨を施します。

時計本来のオリジナリティを維持するため、あえて研磨を行わない個体もございます。

また、風防に関しても磨いて綺麗にしたり、新しいものに交換しています。

ブレスレットの洗浄・研磨

金属製のブレスレットもケースと同様に研磨を施し、コマの隙間までしっかりと洗浄を行ないます。

革ベルトが付いていた場合は、当店で用意した新品の革ベルトに交換しています。

※貴重な当時のメーカー純正品が付いていた場合など特別な場合に限り、クリーニングを行なってそのまま残すこともあります。

バネ棒は消耗品なので、ブレスレット・革ベルト問わず、基本的に新しいものに交換しています。


STEP.4:最終点検

全てのメンテナンスが完了したら、店頭に並べる前に最終点検を行います。

最終点検では、タイムグラファーでの精度チェック、ワインディングマシンによる実働点検を行います。

最後に、実際に使うときのことを想定して、ベルトの調整やリューズの閉まり具合の確認、ベゼルの回転がスムーズかなど、細かいポイントをチェックします。


このように、しっかりとメンテナンスをすることで、こんなに綺麗に生まれ変わります。

ムーブメントのOH、外装仕上げ、最終点検が完了したら、販売商品として店頭に並びます。


安心のアフターサービス

スイートロードでは、ご購入した後も安心してお使いいただけるよう、機械式時計には1年間の保証をお付けしています。

もちろん、1年を過ぎた後も修理やメンテナンスを受け付けておりますので、何か不具合が起きた場合や定期メンテナンスの際は、お気軽にご相談ください。