こんにちは。ご無沙汰しております。
川崎店副店長のイシイです。
(とはいえ、相変わらず銀座店勤務ですが・・・)
さて、本日は、イシイが注目するおすすめウォッチの紹介です。

コルムと言われても、いまいちピンと来ないという方もきっと多いはず。
かくいうイシイも、正直、ピンとこない・・・
というわけで、コルムの歴史を調べてみました!
調べてみると、これが、由緒正しい正統派の時計メーカーなんですよ。
コルムは、1955年にスイスは、ラ・ショー・ド・フォンで創業したブランドです。
創業者はルネ・ヴァンヴァルド氏(1915年生まれ)。
イシイは全く知らなかったのですが、この人の経歴が凄かった。

腕時計業界のキャリアのスタートは、なんと「パテック・フィリップ」。
その後、1940年にコレクションをデザインする専門部署(サービス・デ・クレアシオン)を
設立したオメガに移り、そこで「シーマスター」や「コンステレーション」を含むいくつかのコレクションの発表を統括していたとのこと。
そして、「これまで誰も見たことがないような革新的で型破りな時計の創造」を実現すべく、1955年に設立、創業したのが「コルム/CORUM」というわけです。
2000年には、ルネ・ヴァンヴァルドは、時計業界のノーベル賞とも言われる「ガイア賞」を起業家として初めて受賞するという快挙を達成しています。
ちなみに、鍵をかたどったブランドのアイコン(エンブレム)は、” a key pointing skywards/空を指す鍵”と呼ばれ、「解明すべき謎、解くべき謎、探求すべき新たな領域、そして革新の象徴」という意味があります。

そんな「コルム」の代表作として思い出されるのは、こちらではないでしょうか?

1983年に発表された「アドミラルズカップ」。
有名なヨットレースの名を冠したこの時計は、日本はもとより世界で流行りました。
そんな「アドミラルズカップ」ですが、初代モデルは1960年に発表されたこちら。

最初のアドミラルズカップ・モデルは、なんと角形。裏蓋にはアドミラルズカップの文字とヨットの姿が彫り込まれており、角形ながら、防水性を兼ね備えており、自動巻きムーブメントを搭載したモデルでした。
あれ? なんか似てない?

イシイがオススメする逸品とよく似ているでしょ。
時代的には、こちらの時計の方が50年代と古いので、初代アドミラルズカップが寄せたんでしょうね。
こちらは、「手巻きムーブメント」に「ステンレスケース」、「圧入式の裏蓋」仕様。
なので、防水性は期待できないのですが、ダイヤルコンディションは若干フチに経年はあるものの、時代を考えれば、良好といってもいいでしょう。

「ホワイトローマンダイヤル」で「角形」と今の流行の最先端の時計でしょ?
おまけに、スクエア(正方形)の時計ってのも、存在感があっていいですね。

ちなみに、コルムは2013年に香港企業に買収され、香港資本のブランドだったのですが、2025年5月、コルムの現経営陣による買収(MBO/マネジメント・バイ・アウト)により、再び、スイス資本のブランドに戻ったとのこと。
そんなわけで、今後、再び、コルムに注目が集まっちゃうかも。
皆さん、コルム、いかがでしょうか?
以上、何事もすぐに背景を調べたがる
スタッフ・イシイでした。
